服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

この人にルビコンを渡らせたのは私

大学をつくると言って動き始め、その道程の第一歩として、まず小規模保育園をつくることになった。

大学の設立や建設に比べれば、そりゃあ小さい。しかし、それ自体は責任も重く、大変な仕事だ。

理由は様々だが、保育園設置の途中で去っていたものもあるし、なかなか来れない人もいる。

その中で、自身の仕事の合間に手伝い続けた理事の一人が、遂に保育園業務に専念するために職場に退職の事前通知を出した。「もうサイは投げられた」と彼はメールに書いてきた。

ゾッとするほど、身が引き締まった。

私自身は、とっくの昔にルビコン川を渡っている。自分のことでも、勇気が要った。でも、今度は違う。

この人を雇用するのは私だ。この人に給料を払うのは私だ。この人にルビコン川を渡らせたのは私だ。

自分でない人間に渡らせるルビコンは、自分で渡るルビコンよりも、深くて怖い。

決戦の朝のサイモン&ガーファンクル

ここのところ、毎日が決戦日のような日々だ。ここ数ヵ月のチャレンジと決戦は、ほぼ勝利を勝ち取った。負けもあるけどさ。

しかし、文字通り、今日は決戦の日。

ドキドキを落ち着かせるために、駅ちかカフェで準備を整えながら、コーヒーを飲んだら。大好きなサイモンとガーファンクルが、次々と流れてくる。慰める詩。鼓舞する歌。

ボクはいつでも君のみかただよ。

さあ、大丈夫だ♪

粉砕しろ!自信をもっていい!

次々と、そう言っているように、聞こえる。

大好きだよ。サイモン&ガーファンクル

ありがとう。サイモン&ガーファンクル

酔っ払いのたわごと

演技をする、というのは悪いことじゃない。

人生の一局面で、吹っ切れる演技をして、吹っ切れることもある。

生活の一場面で、乗り越えたように振る舞っているうちに、本当に乗り越えることもある。

私は女優よ、と言い聞かせて母として成長した人もいる。

演技とは、理想の自分を表現すること。

演技とは、未来の自分を表現すること。

二人の女性と話して、そう感じた。

 

 

一喜一憂しよう、驚こう、不思議がろう。

最近、思う。よく、物事に一喜一憂するなと言うけれど、それは場合によっては違うだろう、と。

新しい事業や、自身の初の分野に挑戦するときは、物事に一喜一憂するのが自然だ。驚いたり不思議がったりするのが、当たり前だ。

 

イノベーターや起業家は、未知の世界に挑戦ったり、自分にとっては新しいことだったりする。ならば、起きること起こることは、初めてのことばかり。驚いたり、不思議に思ったり、一喜一憂したり、無駄な動きをしたり、失敗したりするのは、当然だ。

 

この半年、私はずっとそうだった。

これはこの世界では常識か? これはこの分野では普通のことか? 先週喜んだのに、今日は落胆? あんのことしなければよかった!……その繰り返し。(笑)

 

思い出すと。前職ではいちいち驚かなくなって、一喜一憂しなくなって、動じなくなって、起こることに歓喜と落胆の波がなくなって、達成も成功も当たり前になって、辛くもなくなって、それが辛くなった。そしてパタリと、使命の終わりを感じた。

 

だから。

一喜一憂しよう。驚こう。不思議に思おう。自分が素人であることを喜ぼう。自分は新しい世界で挑戦しているのだから。

 

経営者・リーダーの三大仕事(さんだいしごと)。

最近、自分なりにこう思う。

起業家、経営者、責任者の三大仕事は、ビジョン、ファイナンス、先行であると。この三つをしないと、出来ないと、情けないリーダーになる。

ビジョンとは、構想や企画、そのための判断と決断、そしてそれを提示し続けることも含む。

 

ファイナンスとは、資源調達だ。資源とは、人財とお金。お金でいえば資金調達と資金繰り、値づけ。そして、人材という資源調達は、つまり人探し、人の発掘、人配置、人の値づけ。

お金のファイナンスは誰でも嫌だが、しかしこれに真正面から取り組まなければ、経営者じゃない。そして、人財=人材のファイナンスは、うっかりすると大変なことになる。最近、私はその大変な経験をしたばかりだ。

 

先行とは、準備や種まき、先んじて手を打つこと、石を置いておくこと、そして実際に先んじて行動すること。

 

これらを出来ないと、情けない責任者になる。

リーダーにその条件や在り方を求めていた時代は、私は終わった。

今や、私は、自分が責任を背負うリーダーの時代だ。

 

「お役所リスク」というものがある。

起業家や経営者の決断や判断には、リスクを想定することが大事だという。それぞれ、どの業界にもあるもの、業界で異なるものがある。

最近、わたしは、それに「お役所リスク」を付け加えたい。

まさか役所がそんなことをしないだろう、ということが身の回りで起こる。実際、いま毎日「まさか役所が……」「予想しなかったの?」「するわけないでしょ、役所がそんななんて……」などという会話を誰かと交わしている。

そんな会話も既に、2ヶ月。

完全に想定外のリスクだった。驚きと困窮と、怒りと笑いとが交差する。

で、お役所リスクと名付けたら、気が楽になった今日この頃である。

 

 

「お役所は……」という言葉が飛び交う数日。

昨日から私は、たくさんの関係者に、数通の丁寧なお詫びと説明メールを書いて送り、数本のお詫びと説明の電話をしている。

某お役所が、ある決定の日付を延期し、その発表の日さえ公表しない状態が、2ヶ月ちかく続いている。

決定と発表が延びると、それを受ける方は、さらにそれに影響する決定や、その事に関する手続きや、実施や実行が延びる。一方、支払いや振込み、話し合いや打ち合わせは、延びた期間の分だけ続けることになる。

全国で、困っている人がいるだろうが、私もそのうちの一人である。(笑)

全国で、死活問題になっている人がいるだろうが、私もそのうちの一人である。(笑)

で、いろんなメールや電話の相手、関係者から一番聞いた言葉が、「ほんとに、お役所というところは……」という言葉である。

だから、私も言っていいだろう。

本当にお役所というところは!(笑)