服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

税理士さんと話す。友人の凄さに驚いた。

ソーシャルビジネスだろうが、普通の会社だろうが、株式だろうが社会福祉法人だろうがNPOだろうが、法人を経営するなら、やはりいつまでも個人で素人で、やりきれるものじゃない。

そういうわけで、本日、友人が代表を務める税理士事務所に行って、経理・会計について話し合ってきた。

長い友人なので、たかをくくっていた。(笑)

行って、事務所のスタッフに案内されて、その重役室のような彼女専用の部屋に入って、驚いたり羨ましくおもったり。(笑)

こんな理事長室に私も入りた~い。と声に出して叫んだりした。(*^^*)

我が法人の担当は彼女じゃなく、意気軒昂な若い税理士。事務所所属の税理士は3人くらい、スタッフは数人。スゴいな~。これを経営しているのか、彼女は。

 

一貫関連教育という言葉

よく、大学から小学校まであるような学校は、一貫教育という言葉を使っている。

しかし、最近、一貫関連教育という書き方を目にするようになった。

緩い連携や、キツくない一貫もよしとする考え方からか。または、後からお互いに連携しあったものや、統合されたり、学校のM&Aだったりが、そんな表現を生むのか。

悪くない。いまや、社会はゆるい繋がりが好まれる時代だ。互いに独自性を発揮しながら、一貫関連教育機関をつくりあげる。

そういうわけで、我が法人「一貫関連教育」という言葉を使うようになった。東京圏と沖縄、大学設立を目指す法人と保育園設立の法人。

同じミッションと同じ線上のビジョン、根幹が同じ組織理念を持つ、人間教育と人財輩出の教育起業だ。

「お金で片が付くものはどんなに高くとも安いものです」

今は昔。某公共放送のキャスターの走りでもありトップ陣でもあった、H.I氏にひょんなことから付くことがあった。

特集番組の制作、なぜか場所はイギリスである。氏とは一週間あまり手伝いをしながら、ご一緒した。

テムズに浮かぶシップレストランで食事をし、ロンドン郊外のパブリックスクールを取材し、ビッグベンを後ろにコメントを撮ったりした。

その間、為になる話や愉快なエピソードなど、様々教えて頂いた。

で、会話の前後は忘れたが、ロケバスの中で、私の「高くつきましたね」の言葉に、氏が即座に言った名言。

「あのね。世の中で、お金で方がつくものは、どんなに高くとも安いものだよ。君もいつか分かるときが来る。お金を積んで解決できるなら、高くともそうしなさい。どんなにお金を積んでも買えないものを手にいれたり、解決できたら、運のよさに感謝しなさい」

後者のお金で買えないものを得て運のよさに感謝する、というのはこれまで幾度もあった。その度にこの言葉を思い出していた。

そしてどうやら、私は最近、どんなに高くともお金を積んで解決するなら安い、ということの方を分かるときが来たらしい。

ヌエのような人間には「次元が上の兵法」しかない

先人や先輩の教えや言葉に、その時は表面的な理解でも、後からつくづく分かることがある。

「資金繰りは、まず一番最初の悩みだよね。だけど、それは実はどうだってなる。一番怖いのが人、人材。人を間違うと大変なことになる」

 

いま、私は、その「人を間違うと大変なことになる」を痛感している。思い知らされている。身をもって学んでいる。

毎日、朝起きたときに真っ先にその事を考える。夜、悶々と考える。そして、白眼を赤くする。

 

小賢しい戦術、倫理も論理も通じない。浅はかな戦術なのに、上手を行く戦略を使っても、変に返してくる。

斬っても切れないヌエのような人間。

 

もう、本当に「次元の違う兵法」を使う以外にない。こうやって、私も一人前のリーダーになるのか。

責任者は眼だって真っ赤になる

大学の一貫連携教育施設として、沖縄と東京圏に保育園を設置することになった。

そこで、内閣府企業主導型の保育事業に申請をだした。大学保育園の設置としては、まさにドンピシャの枠である。7月31日がその申請の締め切りだった。

5カ月間の闘争と奮闘、慣れない申請業務、炎天下の関係者回り、お役所への往復。しかし、ついに申請をだし、昨日は保育園開設コンサルと総括の会議をした。明日が銀行融資の面接だからだ。

で、本日タラタラと過ごし、午後になって初めて鏡をみた。そしたら、自分の白眼が赤目になっている。まるで、ホラー映画の幽霊か、梅図かずおの登場人物だ。ぎょえ~!

ストレスか、過重労働の結果か。安心したから出たのかか。世の責任者、起業家、経営者は、こうしたストレス表出に、慣れているんだろうな~。

梅図かずおの瞳に、目薬を差すために、外に出た。

シシュポスの石は沖縄言葉で乗り切る

ギリシャ神話にシシュポスの石というものがある。最大の拷問と言われるものだ。

単純だ。山頂まで、岩を挙げさせる。山頂寸前で、その岩を落とす。また挙げさせる。落とす。繰り返させる、永遠に。

似たものに、穴を掘らせて、またそれを埋めさせるというのがある。

徒労感、酷い徒労感、絶望的な徒労感、なのだろう。それを例えるには、この二つは的確なお話だと思う。

 

さて。今日私は、絶望的な徒労感を味わった。

5ヶ月かかって達成寸前まで持って来たことが、仕切り直し、もう一度やり直しとなった。帰りの電車で「あれをまたやり直すのか」「全部○○のせいだ。あの○○から慰謝料を貰いたいよ」と、石を突き落とされた男の気分だった。

でも、仕方ない。

いま、沖縄言葉で「ちゃ~んならんさ」「しむさ~」「なんくるないさ~」を繰り返して、乗り切っている。

新規参入を阻む業界は発展しない

内閣府企業主導型の保育事業説明会に行ったら、驚くことを聞いた。

説明者が私の質問に答えて、「これまで保育事業をしたことのない事業者は、採択のポイントが低い」と名言したのだ。

更なる確認の質問に、「今回が初めての保育事業者、新規参入の事業者は、申請の際に採択・認可される審査の累積点数が、減点される又は加点されない」と答えた。

もちろん、何故?どうして?とまたまた聞き返したら「だってそうでしょう。今まで保育をやったことないのに、なぜ今回やるのかが問題ですよね」とのこと。はあ~?!

 

新たな社会課題の解決に、新たに乗り出そうとする若者(その業界における若者)や新参者には、壁をつくるらしい。それがこの業界の良識か。

新たな社会課題の解決のために、新たに作った制度のはずなのに、新たな参加者・新規参入者に対して狭き門にする、意味があるのか。

 

新規参入に価値を置かない業界に、発展はない。

新しいものや新しい人を吸収しない業界に、将来はない。

新しいものや新しい人を生み出さない業界に、未来はない。

私が変えてやる!