服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

権力に近づくのを恐れない権威に近づくのを怖れない

大学を設立しようと決めてから私は、色々なことを順々に決意していった。

自分の苦手や不得手に取り組むこと。避けたいことから目を背けないこと。やらなければいけないことは、自分の気持ちではなく決意に従うこと。……。

そうでなければ、この一大事業は達成できない。得意なことだけやり、やりたいことだけをやり、気持ちの乗ることだけをやっていては、本当に私が考える大学は出来ない。

 

で、今年になって決意したことは、「権力に近づくことを恐れない。権威に近づくことを怖れない」である。

 

色々な事情があって、かなりの年になるまで、私は市役所や銀行が怖かった。笑っちゃうが、市役所さえ、私にとっては権力だった。銀行は権威だった。

何しろ年頭の願いに「市役所や銀行に平気で入れるようになる」と書いたくらいだ。哀しいくらい可笑しな願いだった。

後に銀行や市役所に、本当に平気で図々しく入れるようになった時に、アマルティアセンの「潜在能力」がテーマの本を読み、感嘆した。この人は本当に凄い、と。分かっている、と。

 

で、やっと今回、更に大きなことに挑戦するときに、今度は更に深いところで、決意した。

権力に近づくことを恐れない、権威に近づくことを怖れない、と。

自分の為なら決意できないことも、未来の学生の為なら決意できる。