服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

保育園はゲマインシャフトか、ゲゼルシャフトか。

『保育士の社会人教育』というテーマで書いていたら、とある疑問にぶちあたった。筆が止まった。

保育園は、ゲマインシャフトか、それともゲゼルシャフトか。という疑問だ。

ゲマインシャフトとは、家族や村落などのように感情的な結びつきを基盤とした集団のことである。

ゲインシャフトとは、目的達成のために意図的に作り上げた集団のことである。会社や法人とかプロスポーツチームとかの、組織だ。

そもそも、保育士の社会人教育というテーマを掲げたきっかけが、社会人・仕事人としては、あまりにも感情優先なのが気になったからである。

私は、その“感情優先”を、保育士さんが社会人としてなっていないからだと、考えた。

だが、違うかもしれない。そもそも“素晴らしい保育園”とは、もしかしてゲマインシャフトな社会かもしれない。

確かに会社(法人)だからゲゼルシャフトだろうが、保育を良くしようとすればするほど、ゲマインシャフトになるような気がする。

現場を見ていてそう思う。保育園を見比べてそう思う。

すると、保育士の社会人教育という設定自体に、疑問が生じる。

ここは、とことん、考えなければならない。結果的にどう結論づけても、その思考は、このテーマで書くことに、深みを与えると思う。

少なくとも、この問いに答えないよりも、またこの問いを発しないときよりも、すぐれた書き物になるだろう。
ここは、止まった筆を停めて、考え抜こう。