子ども学会という学術学会がある。
年に一回は大会があり、今年のは9月に青森であった。来年度は秋田大学での開催が決まっている。
そして、もしかして再来年は、沖縄で開くかもしれない。
夫がその理事で、開催の名乗りをあげてしまったのだ。競合相手ががなければ、そうなる。
このやろう(笑)。誰がやるんだよ。
うちの法人と保育園グループには、開催場所も、開催実力も、ないんだよ。職員にはアカデミック概念も、まだない。
「大会長は、君だね」なんて、笑いながら言う。再び、このやろう(笑)。大会長は、お前だろう。
それでも、勝利への逆算を始めた。破綻せずに進めて、大成功するには、と。
まず。我が法人全体を、子ども学会の学術大会を開催できる境涯にすること。
次に、職員全体を、全国範囲のイベントを大成功できる実力にすること。
そして、保育者全員に、アカデミック・センスを身につけさせること。
実際にはまず、今回の大会での、二人の看護師さんのポスター発表を、成功させた。
夫は自分のラウンドテーブル発表の作成に、若い職員を参加させた。
そして、昨日、三園合同研修会で、子ども学会の紹介プレゼンと、二つの発表の報告、そして、もしも私がポスター発表するならの設定で、全職員がワークショップをした。
ワークショップの発表を聞いて、その私の講評を聞いている皆の顔を見て「あ、今日、成功への一歩を踏み出したな」と思った。
そこには、アカデミックの成功に必要な「健全な野心」と「健全な猜疑心」の芽生えがあった。