そりゃあ、大学院で学んだり本で勉強したりはしたが。まさか、本当に“ハードな交渉事”を、自分がやることになるとは思わなかった。
これまであった申請や認可における“交渉”は、どんなに複雑でハードで時間が2年がかりでも、“交渉”とは言えないだろう。
申請と認可におけるやり取りは、“お上”がこちらを認めるか認めないかであり、ある意味一方的なものだ。
しかし、会社間、法人と法人の交渉事は、本当に、本物の“交渉”だ。
さて。
ある件で、担当者間での交渉が難局となり、相手側が会社のトップ層を出してきた。
そうなったら、そのカウンターパートは、私になる。私が代表だし、私が経営者なのだから。
というわけで。
交渉は、お互いに敬意を持って、誠実に行う。
交渉は、お互いの事情があり、お互いに戦略があって、相対する。
そして。
昨日の、一発で終わらす、一回で合意をみず、相手側が持ち帰ることになった。来週また、交渉の場を持つ。私は上京して、話し合うことになった。
そして。
煩雑なのに、生き生きとする自分がいる。悩ましいのに、頭がフル回転する自分がいる。
私は、交渉仕事が好きなのだ。と分かった。好きということは、得意ということだ。