「良き敗者」と言う言葉がある。
かつて、第二次大戦終了後に吉田首相と白州次郎との間で確認しあって、それに徹した 、と何かの本で読んだ。
あることがあって。
つまり私は敗北して、苦しんだ。理不尽な敗北に、悔しがった。
そして自分なりに「良き敗者とは何か」を考えた。
良き敗者とは、
1. 敗北を受け入れ
2. 勝者を讃え
3. 敗北について熟慮し、それを次の勝利の要因にする
そういうことだろう、と。
だが定義するのは安し、行うは難し。
自尊心はズタズタだし、哀しいし、悔しいし、自分の責任ではないし(と感じる)、自分が悪いんじゃないし(と思う)、とにかくなかなか、良き敗者になんかなれない。
しかし、最初の「敗北を認める」「負けた事実をまっすぐにうけとめる」ことができれば、意外にも後は楽だ。
それからは歯を食いしばって、笑顔で相手を讃え、そして負けの原因を熟考して将来の勝利の因とする。
その時は辛かったし、難しかった。が、やりとおした。相手とも仲良くなり、それが良き敗者を選んだ結果だと思った。
そしたら、後で息を飲むほど「あの時、良き敗者になることを選んでよかった! 努力してよかった!」と思う事が、あるだろう。と。
私だって成長するはずだ。