波は、普通、岸にむかって流れる。
だが、中には、離岸流というのがある。岸から、強い力で離れる波だ。
自然の力は恐ろしい。離岸流にはまると、どんなに凄い泳者でも、逆らうのは難しい。
普通の人間だったら、どんなに力泳しても岸に近づけない。踏ん張るほど頑張るほど、徒労になる。沖へ沖へと流される。
努力はすべて水の泡、海の泡波となる。まるで、運が尽きた感じだ。
人生にも、そんな離岸流と評したい時がある。経験したことがある。
事業でも、そんな離岸流と評したい事がある。いま事業の一つで経験している。
離岸流から逃れるには、岸に向かって泳ぐのではなく、泳ぎを止めるのでもない。
横にずれるのだ。岸と平行に、泳ぐのだ。
愚かに見えても、目的地から離れるように見えても、それが離岸流から逃れるコツだ。
頑張ろう。