服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

鼎(かなえ)を考える「3本足はぐらつかない」

きっかけは、春秋左氏伝の「鼎の軽重を問う」を学んだ時だ。

これは、為政者やトップ、リーダーの、実力は如何がか? ぶっちゃけ、駄目なら民の為に引きずり下ろそう。という意味だ。

その時の講義では、そこから、鼎(かなえ)という3本足の、王の象徴となる杯・器の、話になった。

また、そこから、3本足や、3人組、三か国、等の話になった。

2では割れる、立たない。4ではまた2に割れる、またはグラグラする。

鼎談(ていだん)、鼎立(ていりつ)はなど、三つがなぜ良いか?……。

数学の「直線や平面の位置関係」で、3本足の椅子が不安定な地面でもぐらつかない、ことの証明まで、出された。

あんな面白い講義は、何十年たっても、心に残り、思い出す。何十年も前の、北京大学のこと。

あれは、今でいう「グループダイナミックス」だ。

で、私はその後、プロジェクトを主導したり、組織を作ったりする時に、常に鼎(かなえ)つまり、三というグルーピングや、3という体制を考えて、実行実践している。