千人針とは、第二次世界大戦中の日本にあったものだ。
何というか、最近、日本のニュースやトピックを聞いて、千人針を思い出すことが多くなった。
戦時中のことだから、思い出すとはいう表現よりは、想起するというのが正確かもしれない。
たとえば。
何処かの空港会社が、皆で布マスクを縫って提供しようとしている、というニュースを知ったとき。
とある知事が、未使用の雨ガッパを皆さんから提供してもらって、医療機関に提供しようと呼び掛けた、という報道を見たとき。
軽くゾッとした。
あまり合理的でない。善意を強要されるような。同調圧力を跳ね返しがたい正義を持ち出されるような。
この分でいくと。いまに非国民という言葉が、平気で出るのではないか。
いいようのない不安が立ち上がる。