服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

「お金で片がつくのは、どんなに高くても安いんですよ」

昔々、私が若かったころ。ひょんなことからNHKのとっても偉い人と、イギリスで仕事をした。

その時、来るときの機内で鍵が壊れて、その方のスーツケースを、ロンドンで買うことになった。金額を聞いて、思わず私は「高くつきましたね」と言った。

すると、その方は、静かにこう言った。

「あのね、君。お金で片がつくなら、どんなに高くても安いんものなんだよ」

この名言が真実であることを覚るには、そのあと少し時間が必要だった。

だが、それを感得する時が、その後確かに来た。しかも、何度も。

何度もだ。

世の中には、お金をどれだけ積んでも、解決しないことがある。

お金をどんなに積んででも欲しい、お金は沢山あるからそれをください、と言うのに、どうしても手に入れられない、ということも本当に、人生にはある。

あるのだ。

だから、お金で片がつくならば、どんなに高くても安い。お金で解決できるのなら、安いものなのだ。

いま起業して、経営者になって、度々、そんな場面や事態に出会っている。「高いな。良かった。それで片がつくんだ」

ほんとだ。

大経営者はまるで宗教家だ。稲盛和夫氏の著書を読んで聴いて。

稲盛和夫氏の本をAudibleで聞いて、紙の本を取り寄せる。書籍で読んで、Audibleでもダウンロードして聴く。なんて日々だ。

私自身のそんな学びが始まったころ、松下幸之助氏に続く“経営の神様”は、故人となられた。

すると、更に多くの著作が、再度、世の中に出てきた。Audibleでも、読み放題にもいくつも加わった。

今はいないのだと思って、そう感じて読み聴くのは、ある別の感覚になることに、気がついた。

聴く読書だと、まるで、説法に聞こえる。読む読者だと、まるで哲学者だ。

松下幸之助氏のもそうだったが、経営の神様といわれる人は、最後は宗教家や哲学者のようになるのか。

尖った才能、理解されにくい人材をどう守るか

私は「人の才能が分かる」「その人の潜在能力が分かる」という才能を持っている。(笑)本当のこだ。そのセンス・嗅覚を持っているのだ。

これまでも、本人さえ分からない“磨けば光る原石”を見つけ出し、お節介をすることが何度かあった。

まずは、小さな褒め言葉を投げてみる。本人に波紋を起こすことから始めるのだ。

自己肯定感の低い人は、全力で否定してくる。その様子をみて、時間をおいて、また言及する。そんな感じだ。

そうやって、その見えない才能を引き出し、その潜在能力に気がつかせ、引き出し、開花させる。やらなきゃ、もったいないからだ。

さて。中には、理解されにくい才能を持った人がいる。尖った才能を持つ人は、なぜだか大抵が、周りから疎んじられていたりする。

変な人だとか、扱いにくい人だとか。

「代表がまた変な人、困る人を連れてきた」「だいたい、あの(問題の)人を引き入れたのは代表だ」と言われたことが最近もある。

だが。その人は私が見つけなければ、どうなる。ダイヤモンドの原石は、そのまま、ただの邪魔な大きな石とされるのだ。組織や社会や、もしかして人類の損失かも知れないぞ。

もしかして、その人がいるから、いつかその組織や社会は、助かるかも知れないぞ。ほんとうだぞ。

「経営が扱うのは人間」

管理会計をするのに、三園の担当者を集めての説明の会議をした。

予定時間を超えて、やっと理解が浸透し、では取り敢えず取り掛かろうとなって、安心した。

しかし終了するなり、一つの園の担当者二人が揃って、とあることでお願いをしてきた。

対処しなければならないとだ。そこで対応の段取りを組んだ。

その日程を話し合っていたところへ、とある電話がきた。以前から頭を悩ましていたことで、今度はもう決定的な事態と感じた。

しかしこれは、なかなか難しいこと。焦って段取りを間違えると、困ったことになる。プロにも相談し、晩には関係する人と話しあいも持った。

順序と間合いを持つと、次の対応は来週にしかならない。来週まで、動かない、動かせない。

焦らずに、迅速な対応をするというのは、難しいことだが、やらなければならない。

「経営が扱うのは人間」という言葉を思い出す。

 

みらいっこ保育園は大事なことは“総選挙”で決める。ほんとだよ。

沖縄の「みらいっこ保育園」グループでは、大事なことや面白いことは、全職員の投票で決める。

始まりは3年半前、クラス名を決めるとき。保育士からネーミングの希望をとったら、あらゆる言語のあらゆる分野の言葉が集まった。

そこで、全部並べてリストをしめし、当時の全員で投票をして決めた。今あるクラス名、モアナ(ポリネシア語)、シリウス(英語)マハナ(ハワイ語)、等々、世界中の言語のクラス名である。約3年後に3歳以上クラスが出来たときも、そのクラス名を“総選挙”で決めた。

他には、保育園なのに3歳以上の園児に制服(標準服)をすると決めたとき。3つ制服、3つのバッグを並べて、当時の全職員に投票させた。そして、決めた。

さて、今回。三園合同園内研修会。

教育メソッドを導入するか否か。某保育・教育メソッドの方お二人を東京から呼んで、全職員の前でプレゼンとインストラクトをしてもらった。

投票は2週間後。眼を輝かせて聞いていた職員は、これからお互い討論するだろうし、ググるだろうし、調べるだろう。

私は「衆知を集める」「意見が大衆に揉まれれて知見になる」「大衆は賢い」を信じている人間だ。

専門職修士論文で書いた「グランドデザイン提示競争」を、笑われても実践している人間だ。

読書は最も格安な投資、最も価値を生み出す自己投資

読書ほど、安い自己投資だ。本こそ、一流が格安で手にはいるブランド。

文庫本の文学書。いったいどこに、たった500円で手にいれることが出来る一流品があるだろうか。

単行本のビジネス書。いったいどこに、知識と知恵、そしてスキルを、簡単に経験し学べるものがあるだろうか。

哲人や宗教家の書籍。いったいいくつになったら、人類や民族の悩みの解決のしかた、人間の生き方への洞察、深い智慧を、これほど教えてくれるチャンスに出会えることだろう。

さて。最近わたしは、経営者の本を読んでばかり、Audibleで聞いてばかりいる。

自分と同じ悩みが書いてある。先に起こりそうなことが書いてある。トップはこうあるべきだということが書いてある。

多くの経験を知ることができる。多くの予測がたてられる。多くの指南が得られる。

安いよ。豪華なランチ一食分で、大きなインスパイヤが得られる。

数冊読んで、将来のプライスレスな価値が手にはいる。

 

困難が起きた批難されたと言うと「よかったね」と応えた東日本国際大学理事長

ここのところ。何かあると、合言葉のように、副代表である夫と言い合う。「よかったね」

困ったことがおきて。「良かったね」

批判された。「よかったね」

難題が出てきた。「よかったね」

7月に、東日本国際大学の理事長とお会いし、指導を受ける機会があった。

全てが凄い指導だった。その中でなにげに、私が社員・職員から批判されたことを、話した。

すると理事長は眼を開いてニヤリと笑い一言「よかったね」

発想転換のときだった。

その後、何かあると「理事長が言っていただろう」「よかったね」「(問題が起きて)良かったよ」と、お互いに、思い出させあう。

今日も「よかったね」を言い合う事が あった。よかった。