服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

2017-01-01から1年間の記事一覧

自分の使命の大学を創る。自分の夢でも理想でもない。

今ごろになって私は、自分が作る大学が何であるか分かった。私は「自分の使命の大学」を作るのだ。私の「夢の大学」でもない。私の「理想の大学」でもない。私が「欲しかった大学」でもない。 私の創るべき大学、私が創らなければ誰も作らないであろう大学、…

「会議ドナー」方式で会議を開催

世の中では、お金はないが何かをしたいときに、株式という方法があり、一方でクラウドファンディングという方法がある。 また、それほどの大金はないが大会を開催したいときに「大会スポンサー」という方法がある。 ならば、どうしても便利のよい場所で、よ…

「鈍感力」をつける

さて。 大学を設立したいのです、と言って回ると、色々なことを言われたり、様々な態度をとられたりする。 大抵が、親切に意見を言ってくれたり、アイディアや情報をくりたり、思いやりから心配されたりすることが、ほとんどだ。そういう人の言葉はキツくて…

大学見学・立命館アジア太平洋大学

立命館アジア太平洋大学は、大分県別府市から車で30分走らせた山の上にある。本当に山の上にある。(笑) この大学の関係書籍を、出版されているだけ読んで、見学を申し込んだ。 見学だけなら何時でも自由にキャンパスをまわれる。しかし、大学関係者の視察に…

『あの明治大学がなぜ女子高校生が選ぶNo.1大学になったのか』

副題に「奇跡を起こすブランドポジションの作り方」とある、上坂徹の本を読んだ。 早稲田大学、明治大学、近畿大学は、志願者数や受験者数で日本一を競う大学のトップスリーだ。 そういわけで、志願者数でどちらが二番や三番になっても「高校生が行きたい」…

大学マネジメント界はあるか

あなたがいつ、このブログを読んでいるか知れないが、2017年の時点で大学マネジメント関係のコースやプログラムを持つ大学は、東京には3つある。桜美林大学、東京大学、筑波大学だ。 桜美林大学は、大学院の修士課程、専門職大学院だ。大学マネジメント界(…

『革命のファンファーレ』西野亮廣

面白い。 大学設立というプロジェクトは単純な作業で成功するものではない。だから、その過程における何万里もの距離のなかで、何百もの準備のなかで、何千もの行動のなかで、私には、多様で多彩で大量の概念や知恵や技術が必要だ。 そういうわけで、私はい…

もう一つの壁を動かす方法

物事を進めていると、動かしがたい壁を感じることがある。この壁をどうにかしなければならない、そんなときにどんな方法があるか。 壁をよじ登って乗り越える。梯子をかけて向こう側にいく。迂回する。壁に穴を開ける。壁を壊す。壁に…。 先日、ある人から「…

流石ですぅ。近畿大学・世耕石弘さん

驚きますぞ。 先週、関西で開かれた教育関係の展示会に行ったことは、書いた。 また、あの近畿大学の、あの広報を展開している世耕石弘の講演を聞くのが主な目的だとも。 そして、講演は大人気で、終了後には名刺交換の列が長く続き、私の番には既に名刺が切…

学校見学~軽井沢インターナショナルスクール

ISAC(アイザック)として知られる軽井沢インターナショナルスクールの見学に行った。11月22日。現在は、UWC ISAC JAPANとなっている。 小林りんさんの名とともに、日本で一番有名なインターナショナル高校だろう。 一般の見学は、指定された日時から選んでの…

まずはシンプルに問いかけてみる

軽井沢インターナショナルスクール(ISAC)を視察見学した。これまで私は、幾つもの学校や教育施設を見学しているが、今回(から)はこれまでとは異なる。 今回の見学は、スーパーサポーターの「ISACを見学して、できたら創立者の小林りんさんと会って」の願いか…

「革新・創設は、属人的」ですか?

Rucas大学セミナーに参加した。筑波大学が東京キャンパスで開いているプログラムの一貫の、オープンセミナーだ。 コーディネーターの加藤准教授が毎回、親切に開催を教えてくれてる。 今日のスピーカーは、大正大学専務理事の柏木正博氏。内容は素晴らしく、…

近畿大学・世耕石弘氏の講演を聞く

近畿大学の総務部長・世耕石弘氏の講演を、大阪まで行って聞いた。 関西教育ITソリューション展示会で、基調講演の一つとして氏の講演が設定されていた。 私はその連絡を主催者からのメールで知って、行くことにした。 つまり、わざわざ氏の講演を聞くために…

確かに大学革命かも『近大革命』世耕石弘

この本を読んでいると、ふと、たしかに近畿大学は大学革命をしているのかも知れない、と思った。 私の『革命』認識は、こうだ。 1.まず革命や改革をするのだという『意思がある』。 2.旧勢力旧体制から批判されることを、実際に『実行している』。 3.何らか…

思いの根っこは同じか『おきなわ就活塾』

「おきなわ就活塾」は、重田辰弥氏の書いた本である。 一昨日、私が卒業した沖縄の那覇高校、その関東の同窓会の責任者を務める重田辰弥氏に会った。 奄美系の沖縄出身者、早稲田を出て、IT起業し、自身の会社にたくさんの沖縄出身者を採用してきた。 また、…

起業セミナーと活気あるコーオフィス

昨日、創業手帳とYahoo!が協同で開催する起業セミナーに参加した。 形態が、社会起業だろうが普通の営利会社の起業だろうが、起業には違いない。 非営利型の一般社団法人だろうが会社だろうが、起業時の悩みは似ている。 責任者が、社長だろうが代表理事だ…

情けないリーダーを輩出しない決意

昨日、選挙の特番を見ていたら、情けないリーダーの姿を見てしまった。 例の「誰に対しても、どの政党に対しても、ひとしく厳しい質問、的を得た追求をする」ジャーナリストのテレビ番組をみていた。 どの政党もどのリーダーも、たぶん身構え、あるいは対策…

大学見聞録 高崎健康福祉大学

今ごろ書くが、群馬県の高崎健康福祉大学を7月と9月に、2度にわたり見学視察した。高崎健康福祉大学は、2001年に短大から大学を新設した学校だ。 チャレンジングな取り組みをする大学で、3年ほど前にNHKのクローズアップ現代でも取り上げられたことがある…

こういうことで困っている

とあるリーダーの書いた本を読んでいたら、「愚痴は言わずに」しかし「自分のチームの弱点や、出来なくて困っていることを、発信することが大事で効果的」とあった。 よし、愚痴ではないぞ。困っていることや助けてほしいことを、遠慮なく発信するぞ。 まず…

大学は総合安全保障機関でもある

私が北京に留学したのは1980年から。中国がまだ完全に途上国だった時で「改革解放」をやっと打ち出したころだ。 当時は、国自体が貧しく、外国人と中国人の実質の生活費が10倍くらいかそれ以上の差があった。 貨幣さえ、外国人と中国人が使うものは違う。と…

チャレンジャーは夜も眠れない

毎日、ドキドキの日を過ごしている。 大きな、新しいことをしようとすれば、そういうものだろう。 ストレス、不安、プレッシャー。ドキドキ、わくわく、プチ歓喜。 気がつくと、失敗した段取りと成功した段取りを反芻している。何がよくて、何が悪かったのか…

決算は3月をおすすめ

市税事務所から二度ほど着信があったので、こわごわ電話をした。 内容は、この一般社団法人は、非営利型か?もしそうなら減免(の手続きを市税側でする)でいいか?の確認だった。 法人をつくったら、一応、税務署へ書類を書いて出す。一般社団法人でもそうで…

建設的なネガティブ・フィードバック

昨日、友人に会って大学について意見や話を聞いた。彼女は、ある県の私立大学で教務をとっており、月に数回は博士課程や会議その他の件で上京してくる。 で、ユーモアがありかつ歯に衣着せぬ物言いのキャラである。 「しまった~!もう止まらないか。貴方の…

政界のパラダイムシフトが起きるかもしれない時に

世の中は、政界のパラダイムシフトが起きるかもしれない状況にある。 そんななか私は、エアーポケットに入ったかの如く、大学と、大学のお金と、大学の人材について考えてばかりいる。 朝起きてお金、電車にのったらキャンパスが遠い場合の大学(通学)バスと…

「虚構大学」文学は預言者あるいは予言者

清水一行の「虚構大学」を読んだ。 文学は預言者(予言者)だという言い方があるが、そうかもしれない。この本は私にとっては、預言者のほうだ。 この本は、引退して名誉教授になっても、どの教え子の動向にも目を配り心配し示唆をくれる恩師Tが、読むことを勧…

私がやることは私にとって全て初めて

大学を作るには、学校法人を作らなければならない。それを作るにはお金(法的には寄付行為という)が必要である。で、お金を集め作るには財団などが要る。何もお金がない人が財団法人を作るには、その手前の団体が必要になってくる。 というわけで、私は一般社…

アイディアより行動、インプットよりアウトプット

最近つくづく思う。 アイディアを出すのは実は誰でもできて、実行するのは誰でも出来るけじゃない、と。 インプットは楽で簡単、しかしアウトプットは難しい、と。 ネットでは、夢を語る人に一度は似たような夢を考えたであろう人が「考えが甘い」「現実を知…

人を巻き込む勇気。

人に会いに行くのが怖い。なぜ恐いか。 大事業やプロジェクト、そのための組織に、人を巻き込むには覚悟が必要だ。 人はいろんな理由で、物事や組織に参加する。 大学をつくるというプロジェクトに参加する人も、いろんな理由や原因があるだろう。 貴方を信…

「場所には行け、人には会え」

私が大学設立のことで、あっちこっち行ったり、いろんな人と会ったりしているのを見た友人が、メールに知人のブログを添付してくれた。 そのブログに、その人のモットーとしてあった言葉『場所には行け、人には会え』。 いい言葉、ただし体力と気力のいるモ…

【振り返り】これはある意味、偉大な知恵だ。

中国北京に留学して、私は大学や教育について、もう一つの視点、もう一つの知恵を持つことになる。 四年の留学の最初の2年は現在の北京語言大学に、後半の2年は北京大学で学んだ。当時の中国の大学は、学生はすべてキャンパス内の寄宿舎に入る。同じキャン…