人に会いに行くのが怖い。なぜ恐いか。
大事業やプロジェクト、そのための組織に、人を巻き込むには覚悟が必要だ。
人はいろんな理由で、物事や組織に参加する。
大学をつくるというプロジェクトに参加する人も、いろんな理由や原因があるだろう。
貴方を信じているから、君ならやるだろうから、友人だから、設立の志に賛同したから、頼まれたから、いつか権威が得られそうだから、儲かりそうだから、暇だったから、何でもいいから何かやりたかったから……。
どんな理由であれいい。だけど、巻き込む私には覚悟が必要だ。どんな理由であれ、私はその人たちの時間や人生や労力やお金、その権威や信用や権力も使うことになる。人を巻き込むとはそういうことだ。結果的にさえも裏切ることはできない。
自分がやることはただしいことだ、自分がやることはいつか誰かがやらなければならないことだ、社会に貢献することだ、と自分で信じている。だからその人が望めば、その人を巻き込むことはいいことだ。と自分に言い聞かせる。
人を巻き込むとは歓喜でもあるが、恐怖でもある。覚悟を決めても、腹をくくっても、それでもやはり更に責任感が押し寄せる。
いまの時期、人に会いに行くのはその人を巻き込みに行くことと同じ。
再度、腹をくくるために、こうして書いている。