服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

こういうことで困っている

とあるリーダーの書いた本を読んでいたら、「愚痴は言わずに」しかし「自分のチームの弱点や、出来なくて困っていることを、発信することが大事で効果的」とあった。

よし、愚痴ではないぞ。困っていることや助けてほしいことを、遠慮なく発信するぞ。

まず、私に事務処理能力がなくて、困っている。誰か手伝ってくれる人はいないか。えへへ。

会計、簿記ができる人がほしい。出来たら無償で。うふふ。

数字に強い人はいないか。私は、あらゆる計算や算数ができなくて、また単純に数字を忘れるし思い出せなくて、困っている。ハハハ。

自宅でない事務所が欲しい。便利で安くて働きやすい事務所が。こりゃこりゃ。

天才または天才的または有能なファンドレーザーが欲しい。できたら無償で、信頼信用できる人格の、お金集め設計とお金集め実行が得意の人が。わーい。

困っていることはもっとあるが、これだけでかなり凄いので(笑)、今日はここまでにするよん。

大学は総合安全保障機関でもある

私が北京に留学したのは1980年から。中国がまだ完全に途上国だった時で「改革解放」をやっと打ち出したころだ。

当時は、国自体が貧しく、外国人と中国人の実質の生活費が10倍くらいかそれ以上の差があった。

貨幣さえ、外国人と中国人が使うものは違う。とにかく中国はまだ国際社会にドアを開けたばかりの国で、たくさんの円借款も入っていたころだ。

しかし、それなのに、北京言語大学にも北京大学にも、アフリカや中東やアジア、ヨーロッパやカナダやオーストラリアなどの世界からかなりの留学生がいた。貧しい国費留学生とお金のある私費留学生だ。

いったい、国は貧しいのに、なぜこれほどの数の留学生にこれほどの国費を使う?という私の質問に、ある教授が答えてくれた。要約すればこうだ。

「大学というのは総合安全保障機関でもあるんだ。どんな武器や軍隊や協定よりも、いつか、あらゆる場所で、あらゆる所で、あらゆる形で効力を発揮する」

貧しい人や貧しい国からの留学生にとっては、この国にお世話になった、この大学留学のお陰で人生のステージがあがった、ここは私の第二の故郷だ、となる。

そして、そこで培った世界規模の友人の人脈は、いつか友好や利害や経済のネットワークとなる。

いまのアメリカがやっていることを、当時の貧しい中国はやっていたのだ。しかもアメリカや日本が手を伸ばしていない地域の学生に。

当時、いや今でも、日本を見渡してもそういう視点の大学は見当たらない気がした。留学生は、単なる定員数か単なる留学生だ。

私の頭の片隅に、大学に関する新しい視点が根を下ろしたのは、この時だ。

チャレンジャーは夜も眠れない

毎日、ドキドキの日を過ごしている。

大きな、新しいことをしようとすれば、そういうものだろう。

ストレス、不安、プレッシャー。ドキドキ、わくわく、プチ歓喜

気がつくと、失敗した段取りと成功した段取りを反芻している。何がよくて、何が悪かったのか。

気がつくと、お金や寄付や経費を考えている。そして最後は「どうにかなるさ」と締めくくる。…しかない。(笑)

気がつくと、未来を想像してニヤニヤしている。夢想の中では、既に全てが大成功だ。この妄想は楽しい。

未来のチャレンジャーに、この体験を送る。このためにこのブログは書いているのだから。

チャレンジャーは、夜も眠れない。それが楽しい。夢さえ、怖く、恐く、楽しい。

 

 

決算は3月をおすすめ

市税事務所から二度ほど着信があったので、こわごわ電話をした。

内容は、この一般社団法人は、非営利型か?もしそうなら減免(の手続きを市税側でする)でいいか?の確認だった。

 

法人をつくったら、一応、税務署へ書類を書いて出す。一般社団法人でもそうである。で、その数枚の複写式の写しは、その所在地の市税課に回る(らしい)。他の関係部所にも行ってる(かもしれない)。

 

そして市税課の担当者は、これが市税徴収の対象か減免なのかを、確認する(らしい)。

たぶん優しい市職員は、法人の内容を聞いて、では減免ですね、もし収益をするかたちになるならその時に届けてください、と言う。

 

とにかく。自分にとっては初めてのことなので、税務関係からの連絡だと思うと、なぜだか悪いことだと想像してしまう。それがファーストインプレッション。(笑) 

だがもちろん、そんなことはない。税金を取るか取らないかは、実は半々の可能性なのだ。(たぶん)

 

こうして、小さな法人と小さな理事長は成長していく。

 

さて、忠告。私は何も考えずに決算を5月にした。法人手続きが6月だったのて、きりがいいと思ったのたま。

しかし、これは、ややこしくなりそうだ、というのが今の印象。ほとんどの取引先は(たぶん)3月決算だし、何しろお役所がそうだ。

まだ、障害は感じていないが、皆さんが法人を作るときは、決算を素直に3月にする方がいい。と思う。

 

 

建設的なネガティブ・フィードバック

昨日、友人に会って大学について意見や話を聞いた。彼女は、ある県の私立大学で教務をとっており、月に数回は博士課程や会議その他の件で上京してくる。

で、ユーモアがありかつ歯に衣着せぬ物言いのキャラである。

「しまった~!もう止まらないか。貴方の大学設立をやめさせるつもりだったのに~」で、彼女の意見は始まった。

「ネガティブ意見ばかり言うわよ」で、毒づきながら、かなり参考になる情報や意見を言う。

実際に、前回私はこの人の毒づき意見の一つに、実に重要なことを教えてもらった。

彼女の言うことはネガティブばかりだが、気持ちの底が建設的なのだ。聞いていれば分かる。

と言うわけで、彼女は言いたいだけ言って、私は聞きたいだけ聞いた。

人の意見や情報には、ネガティブもポジティブもあるし、ない時もある。だけど、建設的か建設的でないかは、ある。

政界のパラダイムシフトが起きるかもしれない時に

世の中は、政界のパラダイムシフトが起きるかもしれない状況にある。

そんななか私は、エアーポケットに入ったかの如く、大学と、大学のお金と、大学の人材について考えてばかりいる。

朝起きてお金、電車にのったらキャンパスが遠い場合の大学(通学)バスとお金、カフェで本を読んで学長学部長とお金、珈琲を飲み終わって職員とお金(笑)、寝るときにまたまた気がつくとお金(爆笑)。

ちょっと前まで「政策アドバイザー」の名刺を持っていたのに。これはどうしたことか。(笑)

時たま何ヵ所からメールが来て、それに返信するときだけ、政界パラダイムシフトに引き戻される。

でも、ふと気がつくと、またまた法人のランニングコストや大学設立資金のことを、考えている。「経営者というものは一日中お金のことを考えているものだ」と読んだことがある。

あれ、か。さようなら選挙、サヨウナラ政治の世界。私は、もうあなたの世界にいません。(笑)

 

「虚構大学」文学は預言者あるいは予言者

清水一行の「虚構大学」を読んだ。

文学は預言者(予言者)だという言い方があるが、そうかもしれない。この本は私にとっては、預言者のほうだ。

この本は、引退して名誉教授になっても、どの教え子の動向にも目を配り心配し示唆をくれる恩師Tが、読むことを勧めた企業(起業)小説だ。

時代も違うし小説だけど貴方の参考になると思う旨の、見本のような三行の文章のメッセージメールで紹介してくれた。

アマゾンが一昨日、届けてくれた。

もう。このめくるめく小説に私は、ウォーキングするつもりできた某大庭園公園のベンチで、読み続けた。暑い日が陰って、読みづらくなり、やっと何処にいたか思い出したほどだ。

読み終わって先ず、恩師T先生の教え子への深い思慮と配慮が、頭を巡った。有り難い方だ。