サグラダファミリアで活躍する日本人、かの著名な彫刻家のインタビューを読んだ。
その中に「このあと、彼がどのように“本懐”をとげるのか」という描写があった。
…本懐をとげる。…本懐。
仏教の古文書に「出世の本懐」という言葉がある。
この世に出でて、その人が究極に成すべきこと。この世に生まれて、その人が本来果たすべきこと。その人の本当のこの世でのやるべきことをやっている姿。そういう意味だろう。
スペインの日本人彫刻家のように凄い人物には、本懐と言えるものがある。
しかし、普通の人間であっても、“本懐”はあるだろう。
そして考えている。私の、成すべき本懐、開くべき本懐、とげるべき本懐とは何か、と。