服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

決戦の朝のサイモン&ガーファンクル

ここのところ、毎日が決戦日のような日々だ。ここ数ヵ月のチャレンジと決戦は、ほぼ勝利を勝ち取った。負けもあるけどさ。

しかし、文字通り、今日は決戦の日。

ドキドキを落ち着かせるために、駅ちかカフェで準備を整えながら、コーヒーを飲んだら。大好きなサイモンとガーファンクルが、次々と流れてくる。慰める詩。鼓舞する歌。

ボクはいつでも君のみかただよ。

さあ、大丈夫だ♪

粉砕しろ!自信をもっていい!

次々と、そう言っているように、聞こえる。

大好きだよ。サイモン&ガーファンクル

ありがとう。サイモン&ガーファンクル

酔っ払いのたわごと

演技をする、というのは悪いことじゃない。

人生の一局面で、吹っ切れる演技をして、吹っ切れることもある。

生活の一場面で、乗り越えたように振る舞っているうちに、本当に乗り越えることもある。

私は女優よ、と言い聞かせて母として成長した人もいる。

演技とは、理想の自分を表現すること。

演技とは、未来の自分を表現すること。

二人の女性と話して、そう感じた。

 

 

一喜一憂しよう、驚こう、不思議がろう。

最近、思う。よく、物事に一喜一憂するなと言うけれど、それは場合によっては違うだろう、と。

新しい事業や、自身の初の分野に挑戦するときは、物事に一喜一憂するのが自然だ。驚いたり不思議がったりするのが、当たり前だ。

 

イノベーターや起業家は、未知の世界に挑戦ったり、自分にとっては新しいことだったりする。ならば、起きること起こることは、初めてのことばかり。驚いたり、不思議に思ったり、一喜一憂したり、無駄な動きをしたり、失敗したりするのは、当然だ。

 

この半年、私はずっとそうだった。

これはこの世界では常識か? これはこの分野では普通のことか? 先週喜んだのに、今日は落胆? あんのことしなければよかった!……その繰り返し。(笑)

 

思い出すと。前職ではいちいち驚かなくなって、一喜一憂しなくなって、動じなくなって、起こることに歓喜と落胆の波がなくなって、達成も成功も当たり前になって、辛くもなくなって、それが辛くなった。そしてパタリと、使命の終わりを感じた。

 

だから。

一喜一憂しよう。驚こう。不思議に思おう。自分が素人であることを喜ぼう。自分は新しい世界で挑戦しているのだから。

 

経営者・リーダーの三大仕事(さんだいしごと)。

最近、自分なりにこう思う。

起業家、経営者、責任者の三大仕事は、ビジョン、ファイナンス、先行であると。この三つをしないと、出来ないと、情けないリーダーになる。

ビジョンとは、構想や企画、そのための判断と決断、そしてそれを提示し続けることも含む。

 

ファイナンスとは、資源調達だ。資源とは、人財とお金。お金でいえば資金調達と資金繰り、値づけ。そして、人材という資源調達は、つまり人探し、人の発掘、人配置、人の値づけ。

お金のファイナンスは誰でも嫌だが、しかしこれに真正面から取り組まなければ、経営者じゃない。そして、人財=人材のファイナンスは、うっかりすると大変なことになる。最近、私はその大変な経験をしたばかりだ。

 

先行とは、準備や種まき、先んじて手を打つこと、石を置いておくこと、そして実際に先んじて行動すること。

 

これらを出来ないと、情けない責任者になる。

リーダーにその条件や在り方を求めていた時代は、私は終わった。

今や、私は、自分が責任を背負うリーダーの時代だ。

 

「お役所リスク」というものがある。

起業家や経営者の決断や判断には、リスクを想定することが大事だという。それぞれ、どの業界にもあるもの、業界で異なるものがある。

最近、わたしは、それに「お役所リスク」を付け加えたい。

まさか役所がそんなことをしないだろう、ということが身の回りで起こる。実際、いま毎日「まさか役所が……」「予想しなかったの?」「するわけないでしょ、役所がそんななんて……」などという会話を誰かと交わしている。

そんな会話も既に、2ヶ月。

完全に想定外のリスクだった。驚きと困窮と、怒りと笑いとが交差する。

で、お役所リスクと名付けたら、気が楽になった今日この頃である。

 

 

「お役所は……」という言葉が飛び交う数日。

昨日から私は、たくさんの関係者に、数通の丁寧なお詫びと説明メールを書いて送り、数本のお詫びと説明の電話をしている。

某お役所が、ある決定の日付を延期し、その発表の日さえ公表しない状態が、2ヶ月ちかく続いている。

決定と発表が延びると、それを受ける方は、さらにそれに影響する決定や、その事に関する手続きや、実施や実行が延びる。一方、支払いや振込み、話し合いや打ち合わせは、延びた期間の分だけ続けることになる。

全国で、困っている人がいるだろうが、私もそのうちの一人である。(笑)

全国で、死活問題になっている人がいるだろうが、私もそのうちの一人である。(笑)

で、いろんなメールや電話の相手、関係者から一番聞いた言葉が、「ほんとに、お役所というところは……」という言葉である。

だから、私も言っていいだろう。

本当にお役所というところは!(笑)

「上に政策あれば下に対策あり」中国の知恵

中国は広い、深い、大きい。人口も日本の十数倍ある。だから、一口に中国、中国人といっても、全然違う。一口でなんか、言えないのだ。人も風土も、考え方も歴史も、異なる。

まず、漢民族少数民族では、民族が違う。そして同じ漢民族でも、北と南では人が違う。北方中国人と南方中国人では、遺伝子が日本人と中国人の違いと同じくらい違うと読んだことがある。都市と農村でも、違う。沿岸部と内陸でも、違う。

そして、上と下でも違う。上と下とは、為政者と民衆だ。つまり政治家や行政人と、民間人・一般人だ。

その民衆の戦略と叡知を表す言葉に「上有政策、下有対策」というのがある。

長い歴史の中、中国の民衆は、上のものが何らかの政策を打ち出したり、政策が落とされたりしたら、その対策をしてきた。

政策は、それがよい場合と悪い場合がある。どんな政策であれ、自分にとって大丈夫なように対策をとるのだ。たくましい。

何しろ、お上はいつか代わるし、皇帝も替わる、時代もいつか変わる。ましては政策はボンボン、変わる。そこで、上有政策、下有対策だ。

私は今、この「上に政策あれば下に対策あり」という知恵を、いま反芻している状態だ。