昔、中国で聞いたお話し。
太極拳だの、何とか拳だの、空手?だのの武闘では、こんなことがある、と。
本当の凄い達人の決定打は、決闘のその場で相手がバタリを倒さないものがある。それが「三年殺し」「七年殺し」等というもだ。と。
相手は、決闘が終わった時点でピンピンしている。むしろ、見かけでは、相手の方が勝っている。場合によっては、達人の方が「負けました」と言う。
しかし、何年かたって、相手はいきなりバタリと倒れる。その達人の一撃なぞ、誰も知らないしもう覚えてもいない。その頃は誰に倒されたのかも分からない、何で倒れたのかさえ分からない。と。
後でアニメで「お前はもう死んでいる」を聞いた時に、これがモチーフなんだな~と思った。
さて私はよく妄想する。(笑)
世界の長い国盗り物語や政治闘争で、また現代のビジネス戦争で「お前はもう死んでいる」一撃を下す達人がいるのではないか、と。
派手にリストラだのしないで社員を自分から辞めさせたとか、重役をそっと辞任に追い込む仕込みをした、とか。
政敵と闘って負けたふりして見えない一撃を仕込み、数年後に自分が総理になるとか、いるのではなないか、と。
仕事や二国間闘争などで、策士ともくされるものが、妙に稚拙に見える方法をとったりすると、すぐに私はそう想像するのだ。(笑)
実は昨日も、そんな策士の行動を見た。