単身赴任の那覇から帰京して、夜遅く自宅に帰った。
ワインと夜食を広げて待っている夫がいる。しかし、準備やなんかはすべてアメリカから帰国中の息子がやっている。
実は足を大きく捻挫して、夫は歩けない動けない状態だった。家の中も這いずりまわりながら、だ。
怪我は一昨日のことらしい。彼は心配かけまいとして、言わないタイプだ。
もしも私が帰京するということがなければ、たぶん、動けるようになってから、いつものように電話やLINEで、簡単な捻挫のように言うだろう。
二人で、ワインと素敵な夜食をとりながら、今後の戦略を語った。
やりなさい。すべて、君が思うとおりに、進めなさい。と夫。
夫によく似た息子が側から「むすこーひー(息子珈琲)だよ」と淹れてくれる。