お役所とか、金融機関とか、政府系事務所とか。そのような所と、やり取りをしたり、手続きをしていると、いちばんよく感じること。
それは、“重箱の隅をつつく”ことである。最初はいやだった。一番苦手だ。
特に私は、沖縄方言で言うところの“テーゲー”な人間である。つまりは、大雑把、適当、いい加減な者である。よく言えば、おおらか、楽天的、南方性。
だから、もう。重箱の隅をつつくとか、石橋を叩いて渡る、なんてのは全くだめだった。相手や相棒がやるのにも、イライラしていた。
だが、最近、相手が、この重箱の隅をつつく行為をしてくると、喜ばしいことであることが、分かるようになった。
それは、手続きや段取りが最終局面に来た、ことを示している。
または、大きなことは既にクリアしていることを表している。
ということが、分かったのである。進歩だ。
重箱の隅には宝物がある。
叩いた石橋は、隠れ金庫の蓋である。名言だ。