私は常々、自分自身に対して「バカの知恵は後から湧く」と、思うことが多々あった。
私の自己評価だ。
何かあった後に、思い返して、ああすればよかった、こう言えばよかった、と悔しがるのだ。
バカだな私、あの言い方では相手は分からない。アホだな自分、そういう意味だったのか今になって気がつくなんて。とんまだな私、終わってからアイディア思いつくなんて、と。
昨日も、とあるWeb審査があった。そりゃあ、うまく行った。が、それでも、昨晩そして今朝も「そうか、こう説明すればよかったのだ」と、いくつも後になってよい知恵がでてきた。
悔しい。アホだ。バカだ。私は。
ところが、しかし。それをさっき夫に言ったら。「それが君の反省力、振り返り力だよね」と慰めてくれた。
そして、ハッと思い出した。
私の人生で一番嬉しかった褒め言葉。私の恩師、人生の師匠が言ってくれた。
「君には反省がある」
本当にバカの知恵は後からわく。
慈愛溢れる目で師匠が、私に言ってくれた言葉。
今になって、それは君の長所なんだよ、と教えてくれていたんだ。最高の褒め言葉だったんだ。最高の“人の能力を伸ばそうとするひとこと”だったんだ。