まあ、百という数字は喩えです。沢山という意味でして。そのうえで、自戒をこめて、「直感」というものを考えてみる。
直感ってバカにできない。女の勘もバカにできない。でも、この感と勘、漢字が違う。つまりは、実は異なるものだ…、と思う。
直感とは、多くの経験と知識と知恵の結晶からなる、思考の最短距離だ。
正しい直感は、その人の多くの経験があり、多くの思考があり、多くの点検や反省、振り返りがあって、始めて働く。
だから。
みすぼらしい量の経験だと、大したことのない、自分だけが凄いと思うヤマカンでしかない。また、どんなに経験があっても、反省や思考がないと、これまた只のカンである。
そして。
たとえ一回の体験や失敗でも、それに対する曇りなき点検や振り返りや反芻の数が、後の優れた直感を引き出すこともある。
決して。
自分の不安や、いまの心地よい状況を変えたくない感情を、基盤にしてはならない。そんなので引き出される“直感”は、自己満足に過ぎなくなる。
自身の反省すべき直感と、また、勝利を引き出した直感を思いだし、書いてみた。