人生で、一番嬉しかった誉め言葉。「君には反省がある」
私にとって、とても重要な方で、その一言ひとことは、全部覚えているくらいの人の言葉だ。
何がいいとか、あれが良いとか、そこが佳いところだ、と言ったのではない。
「君には反省がある」
前後の文脈から、またその慈愛ある顔から、確かに誉め言葉だった。
何か同じ失敗をしても、君は広く反省をする。何か同じ事を経験しても、君は深く捉える。何か同じ事を叱っても、君は豊かに受けとめる。だから君は成長する。
前後の文脈から、そんなニュアンスだった。少なくとも私はそうとった。嬉しかった。突き上げる喜びがあった。
そして今でも。その時の事を思いだしながら、何かあったら思う。
私は、深く反省しているか。広い背景に思考を巡らせて、反省をしているか。そもそも、悪いのは他の人ではなく自分であると、そう捉えきれているか。と。