課題解決や目標達成で、かりに、事実だけを機械的に分析し、合理的に判断し、最適な解を導くことができ、正確に決断し、その通りに実行できるなら、世の中にリーダーは必要ない。経営者も必要ない。
なぜ組織や法人、会社にはリーダーが必要か。それは決断をするためだ。
たとえば今後は、一つの組織や法人の、経理や会計などは、AIがやってくれるようになると、判断と決断の材料は、かなり正確にAIが出してくれるはずだ。
また今でも、仮に大きすぎる組織などたとえば県や国などで、起きたことは初めての事案で情報も錯綜していることがあるとして。それでも、たとえ少ない情報や知識でも、それぞれの専門家達が、判断材料を出してくれる。
そして、だが、将来でも今でも。判断材料がそろっても、揃わなくとも、様々な要素を含んだ経営や運営の、判断と決断はリーダーにまかされる。
集まった情報や材料は、判断材料であって、判断そのものではない。判断はどんなに優れたものでも、決断そのものではない。判断を誰かがやってくれても、決断はま、誰かがやらなければならない。
決断をするのがリーダーだ。場合によっては、判断までは専門家や参謀がやってくれるかも知らない。
しかし決断だけは、最後の、最終の、最大の決断だけは、リーダーがやる。
結果、間違っているかも知れないし、すぐ直後に別の重要な情報や、知らなかった知識や知見が出てくるかもしれない
そんな時にも、決断を下すのがリーダーなのだ。
リーダーへの称賛は、リスクと責任と仕事への対価だ。
リーダーへの非難は、リスクと責任を負わないこと仕事をしないことに対して、おこなわれるものだ。決断が稚拙かどうかでは、評論はしても批判はできない。