服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

「肉を切らせて骨を断つ」

何度も反芻する、振り返る“敗北”がある。

どこで、間違ったか。何を見誤ったか。あの時、どうすれば良かったのか。

以前は、個人だったから、シンプルに、失敗は成長のかて、敗北は勝利の因だった。

だが、今は、法人代表・社長・リーダ-である。代表の失は法人の損、社長の負けは会社の敗け、リーダーの停滞は組織の後退となる。

今後同じ失敗はゆるされない。

だから、あのとき、何を、どうすればも、自分の行動だけではない。半径が広くなる。

スタッフ含めた法人全体の行動を振り返り、仕組みも点検する。

ただ、最後の決断、決意だけは、何度振り返っても、あれでいい、と思っている。

労働局の小さな会議室。相対した斡旋人弁護士と、黙って見守る立ち会い人。どこかの部屋で待機しているであろう相手。

納得できない思い。“お上”に対しての無力感。正義は無いのかという思い。

しかし、すべてに於いて譲歩し、一方的に受け入れ、完全に相手の要望額を認めた自分。

その時。決断し、決意した。

「よし。『肉を切らせて骨を断』とう。私は完全譲歩する。だが、二度とこの人に、こんなペテンで勝利をさせない」