服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

徒労に終わる辛さ。シシュポスの岩。

ギリシャ神話の『シシュポスの岩』といのがある。世の中で最も辛い拷問だとされるものである。

それは。大きな岩を山の上に必死に押し上げる。頂上に持ってきた寸前で岩は突き通される。また麓に戻り、いちから岩を必死に上げる。頂上で突き落とされる。繰り返される。

これが、どんな拷問よりも拷問とされるものだ。

つまり、徒労感とか、努力がかき消される無力感とか。長く辛い努力が水泡に帰すというか。最後にゼロにされる殴打感というか。
どんなことよりも苦痛でありストレスである。怒りの矛先をどこにも持っていきようがない。これは大変なストレスだ。

もしかして、今、オリンピックのアスリート達も、感じているかもしれない拷問だ。

最近、ある出来事があって。
こんなに聡明で賢い人なのに、何故にこのような態度をとる、と思っていたが。しかし昨日、それを悟った。

シシュポスの岩状態なのだ、と分かった。確かにやりきれないだろう。

私は黙って受けとめるしかない。この人は、世の中で最も酷い拷問を受けているのだから。