中国古典の教えは、本当にシンプルだが智恵の結晶だ。
初めて『入るを量りて出ずるを制する』という言葉を知った頃は、私は家計でしか想像出来なかった。
だが、いま経営者のはしくれとなって、この言葉の的確さと真実性に、学び直している。
この言葉は、財務・財政の当たり前のことを言っている。簡単なことに思える。しかし、国の政治家だって、大企業の経営者だって、忘れたりする。
また、今の私のように起業の段階にあるものは、別の古典の教えや歴史の智恵と、バッティングすることがある。
他の教えでは、入りに対してリスクを取ることの重要性を示唆している。
ダイナミックな動きの時代には、どうすべきか。
バランスかな。
一方はこの教えを守り、もう一方は別の教えを意識する。
賭ける分野か、出を制する分野かで、分ける。
攻める時か、守る時かで、変える。
…みたいな。