保育園の経営は基本的に、“足し算引き算”だ。
だから、私のように数字に弱い経営者でも、経営ができる。
しかし、起業・創立・設立の段階は、かけ算感覚だった。またはレバレッジをかける感じだ。
だから、私が出来た。むしろ私だから、出来た。今ではそう言える。
当時。説明相手が、税理士とか金融機関などのプロだったりするので、計算がすごい。
こっちは、数字をざっくりしか言えない。だが、勝算があると言いきった。
「私は数字が苦手だが、起業のセンスがある。それどころか私は起業の天才だ」というのは、私が勝手につくったデフォルトだ。(笑)
さて。
昨年の暮れの掃除で、書類を整理した。そしたら、自分で書いた事業計画書が出てきた。
何度も、交渉を反映して書き直した(作りなおした)事業計画書は、最終は第8刷くらいだった。
びっくりした。結構良かった。火事場の馬鹿力か。自分で言うのもなんだが、生き生きとしている。あんなに大変だったのに。あんなに辛かったのに。
私は数字は苦手で、今だ分からない。
いまも、毎月の決算書や試算表を読むときは、眉間に皺を寄せる。
それどころか、大人のための小学校の算数を、やり直している。本当だ。今年のやることリストにも、そんな本が並んでいる。
それにしても。
なぜ、足し算引き算が辛くて、掛け算レバレッジは、ピンとくるのだろう。