二種類の立場のリーダーがある。自分が先端で、後ろには誰もいないリーダー。もうひとつが、自分がトップで、これ以上誰にも上げられないリーダー。
先頭の立場と、一番高い位置の立場、と言ってもよい。
前には誰もいないリーダーとは、起業家とか、プロジェクトや開拓的組織のリーダー。前例のないことにチャレンジするチームとか。始める事業のリーダーだ。
そのリーダーの前には、人がいない。その人がやらなければ、誰もやらない。出来ない。その人より先に、リスクを取る人はいない。その人より先に責任を持ついない。その人が先頭だ。
それに対して、後ろには誰もいないリーダーとは、トップのことだ。組織のリーダーとか、経営者とか。政治家では、知事などの首長とか首相とか。頂上にいるリーダーだ。
すべての責任はその人がとる。
何か問題や課題があるとき、責任が必要になったとき。当たり前だが、その人が最高責任者、最終解決者だ。
その人の後ろには誰もいない。何かあったら、その人が矢面に立つ。すべての責任を持つ。その責任は、後ろには回せない。
私自身は、小さくとも組織のトップ、経営者になって、改めて分かった。私の後ろには誰もいない。責任を回せる人がいない。私がすべて責任をとる。当たり前だ。
さて同時に、私はいま二つの前には誰もいないタイプのリーダーをも兼ねている。起業家とはそうだ。大学を設立し第一期の卒業生を出すまでは、起業家。
だから、複雑に立ち回る。切り替える。私はいまは起業家、私の前には誰もいない。私は今は経営者に切り替えよう。ださて、私の後ろには誰もいないぞ。と。