至言だなと思う言葉がある。『地獄への道は菩薩がしく』
たとえば。大きなことでは。国家などが結果的に戦争へと向かってしまったときに。
そこへと行ってしまう状況をつくるのが、善良な市民たちであったり。本来は平和を希求するが、弱かった政治家達だったり。知らないうちに、可哀想だとか思って、小さなことを許してしまった傍観者達だったり。
そういうことの喩えである。
そして実は、小さなことではたくさんある。仕事とか、日常生活とかで。いま、私は実感している。
ある人の気持ちや状況を理解してあげすぎて、公平でなくなってしまうことに、気がつかない共感力の高い人。
その人に良かれと思って何かをしてあげ、結果的にその人にとって良くはならないことをしてしまっている、情の深い人。
やることは良いことだが、その行動や情けのもたらす結果は、良くない方へと行きますよ、という忠告も耳に入らない。
何しろ、彼らは善良で、悪気はなく、その行為だけをとれば、良いことなのだから。
小さな法人でも、そのリーダーのもとには、こういうことが形を変えてたくさん集まる。
どうすればいいのか。