社会の課題を解決するために起業するのが、社会起業である。私は、経営者というよりは、社会起業家のつもりだ。
まず、思った。
沖縄にある複数の絡まった課題を解決したい。そして教育こそ、社会課題を根本解決する最良で直道だ、と考えた。
そこで、沖縄に世界一流の大学を創るというミッションをたてた。
そして、大学設立準備の法人を作った。
さて起業したら、大学より先に保育園を創る、というテーマが出た。
保育園は、待機児童という現在の課題と、人間や人財という将来の社会課題を、同時に解決することができる最良の直道だ。
人間の最初の世界、最初の社会、最初の環境は、後から出会うどんな教育機関よりも、影響力は大きい。
そこで「幸福なこども時代をつくる」というミッションをたてた。すぐに、社会起業の概念のなかで、保育園をつくった。
保育園をつくり始めたら、別の社会課題にぶち当たった。
保育士の社会的地位の低さやと、その専門性や存在の重要さが理解されていない。これは明らかな社会課題だ。
保護者を別にすると。保育者は、人間の一番最初の刷り込みをする者である。最初の社会資源である。最初の教育者である。
保育士は、後から科目を教える教師よりも、最高の教育者でなければならない。
そこで、「保育士を社会に冠たる職業、世界に誇れる専門職にする」というミッションをたてた。
いま、その社会課題を解決するための、いくつかのことを、進めている。書籍をつくろうとか、専門職大学を創ろう、とか。
進めているうちに、さらに、「私がやるべきこと、私がやらなければ誰もやらないこと、私がやれば誰よりも素晴らしくできること」な、解決すべき社会課題に、もしも出会ったら。
私は、さらに、新たに、ミッションをたてる。
そして全部やる。私が気がついてしまった社会課題は、出会ってしまった社会課題は、それは私の解決すべき使命だ。