保育業界ではテーマの一つとして「自己肯定感を上げる保育というのがある。
そしていつも、思う。
それなら、保育者の自己肯定感を上げるのが、遠くても一番の近道ではないか、と。
何しろ保育界に入って、真っ先に直面したのが、保育士の自己肯定感の“低さ”だった。
そして、よくよく見たり、よくよく考えたりすると。日本の大人の、かなりの人が、自己肯定感が低いのではないか、そう思う時がある。
日本文化が減点主義的だからか。謙虚を良しとする社会が、卑下を求めてしまうのか。誉めてもイイエトンデモナイと言うのが礼儀とされるからか。
そして、また思う。
子どもの自己肯定感を上げることが良いことなら、先に保護者や保育者や、大人の自己肯定感を高めても、よいではないか。
先に、おとなの自己肯定感を高める保育(?)をした方が、よいではないか。