私はもう、誰かから認めてもらう立場ではない。誰かに認められて喜ぶ立場にはない。
今の私の立場に求められるのは、人を認めることだ。今の私に必要なのは、人を認めてあげる器だ。
だが、人を認める、認めてあげるというのは難しい。本当に難しい。
思ったほどではなかったことに、意識がいく。
その人に、もっとこうであってほしいという理想と、比べてしまう。
それに、こっちだって、自分の達成や成功や努力を認めてほしいのに、と思ってしまったりする。
だが、うっかり忘れていると。
皆が、私に「私を認めてほしい」という気持ちからでる態度を、しめす。
はっとする。そうだ、認めるのは私の方だ。認めてあげるのは、役職を持っている私の方だ。と、思い出す。
難しい。難しい。