服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

本物に出会った後では二流、ましてや偽やエセには戻れない

まず最初に、ことわっておくが、本物と一流の違いに関する談義は、いったん置く。偽と似非(エセ)の違いも、今はしない。

さて。人でもモノでも何でも、“本物”に出会った、と分かる時がある。

知らない分野でも、数を相当に重ねれば分かるようになる。

私はこれまでそうしてきた。量の蓄積は質の転換をもたらす、というのがモットーだし。

たとえば、新分野や知らない世界に入るとき、新規参入をする時。

関係書籍を片っ端から読む。セミナーとか講演会、TV録画やネットとか、数をこなす。分かってくるようになる。

で、この年だから、最近は。新規参入の時にさえ、その分野その世界の“本物”に出会ったとたん、分かるようになった。

今回はドローン。二件目で、いきなり本物に出会った。その後の他の予約はキャンセルした。

そして、思い出した。

以前、ミュージカル初演に、某社長夫人の招待で一緒に高い席に座った。

何か詰まらないなあ~、私の気のせいかな~、なんて思い始めた時に、その夫人は「退屈だわ。時間の無駄、出ましょう」と、私を促した。

決断が早い。周りの視線を気にしない。二流をこれ以上見る時間はない、偽物にこれ以上触れていたくない、そんな感じだった。

「でも、主催者は、あなたの評価を気にしてるわよ。だって貴女は◯◯夫人なのだから」「だったら、分からせましょう」絶句。

今なら、分かる。今なら、私もできる。本物を知ったあとでは、二流は嫌なのだ。ましてや、偽やエセは、耐えられない。

ちなみに。その社長夫人とは、そのあと素敵なカフェに入って、お喋りをした。「この時間の方がずっと価値がある」とのこと。