代表と園長を兼ねていると、困ることがあった。
一番は、保育者教育、職員教育だ。成長や展開のための痛みを、現場の保育士は嫌がる。自分のデフォルトの保育があればあるほど、嫌がる。
そんな時、園長の観点では、下りていく方が良い。
だが、代表・理事長の観点からは、理念を押し出し、高みを示し、どちらかというと、引き上げる気持ちでやらなければならない。
だから、今が心地よい状態の保育者や、手一杯の職員からは、不評をかう。(笑)
何度、何を言ってるか分からない、代表には付いていけない、と言われたことか。
「何でこんな研修をするんですか」「何で二園目つくるんですか」「何でこんなことにお金使うんですか」
「無駄ですよ」「こんな研修会、役に立ちません」「こんなこと保育園にはそぐわない」
で、私が一番意地悪な気分の時、最低最悪な時は、心の中で「では他の保育園に行ったら?」「では自分で保育園作ったら?」「日本中の、他の優れた保育園・幼稚園を見なさいよ」と思ったりする。
それでも、目の前の人でやるしかない、と思って頑張ったりして。賛同してやってくる人がいたりして。気がつくと誰かが、ものすごく成長したりして。
半年、一年ごとに、喜ばしあことが起きる。
そして、この前、本部園で、嬉しいことがあった。
保育のビデオ・カンファレンスを、チーフ・副園長・事務局が、自分達で企画・設計し、実行し、進行した。
カンファレンスなので、皆が意見を言い、解決法は自分達でだす。
ビデオ・カンファレンスを4年前、初めて著名講師がやった時は、拒否感が激しく、終了後の感想は散々だった。
だが、昨年度、私が主宰したときは、既に大変化だった。そして今回、見事に自分達で全てを実行した。
きっと次は「私がやる」と言い出す人が出てくる。第一園は、ここまでになった。