株式会社と、理事会無しの一般社団法人は、実質、同じである。
ただ、一般社団法人は、資本金の必要はない。基金はあってもいいが、始めるときに無くても良いのである。
株式会社は、資本金がなければならない。
ただ、銀行で融資をしてもらうときに、株式会社は信用保証協会が使えるが、一社は使えない。
このため、一社の時は、最初からプロパーで融資をしてもらった。大変だった。まあ、その分を支払わなくて良いから、後で助かる。
公庫は、融資の厳しさ優しさは、株式と一社の違いはなかった、と思う。分からない。
もちろん、一度融資をしてもらって、ちゃんと返していたら、次の融資からは、信用された状態である。ので信用保証協会を使えない辛さはない。
規模拡大の四度めの大型融資の時は、一社だったため、医療福祉機構からも融資を貰えた。それもこれも、営利目的でないからだ。
だが、株式会社は、違う。きちんと営利を目的としなければならない。
何をして稼ぐか、どんな不便を解消しどんな欲求を満たして顧客からお金を貰うか、何をして日本経済に寄与するか、考えなければならない。
また、ちゃんと稼げるか、示さなければならない。でなければ、融資をして貰えない。
だから、悩んだ。