一昨年の今ごろ、そして去年の今ごろ、私は“恐怖”と闘っていた。
一介の、ある年齢の女性が、金融機関とやり取りして、資金調達するのだ。事業に乗り出すのだ。拡大するのだ。
一年ごとに、調達しようとする資金の桁がかわる。恐い。一年ごとに、スケールが一回り大きくなる。怖い。
勇気を絞り出す。誰かから忠告される。言っていることが分かる。恐い。
しかし「それがどうした」「大学創るには、これを何回か繰り返すのだ」「怖れていては何も出来ない」と言い聞かせる。
明治よりこれまで、私立大学を創立した
700人あまりの先達に、私は本当に、心から畏敬の念を感じる。私はまだ保育園でこうだ。
そして、こう思う。こんなに大勢の人達が、恐怖を乗り越えて大学を設立したのだ。どうして私に出来ないなんてことがある。