服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

大勝負の30分。

本日、政府系金融機関にて、対面の会談をおこなった。

こちら側は、建築工事を担う会社の常務を伴い、園長の一人を同席させた。
あちら側は、担当者とその上司が待っていた。

事前に私の方が、上司に直接電話して、その同席を求めての、面会だった。

相互に、緊張感がありながらも、反して静かなやり取りで始まる。もちろん。これが談笑のためでないことは、明らかだ。ある意味、闘いだ。

決断というのは、力と勇気がいる。

同時に、自分でない人間に決断させるのは、また別の力と勇気と知恵が必要だ。
そして、それはまた勝負でもある。

静かながら、お互いに勝負の30分だった。

退出するときに、あちら側が二人して、すぐに頭を付き合わせて話し合うのが見えた。

こちら側は、帯同した常務と園長が、外に出たとたんに、同時に大きく息を吐いた。

保育園に戻った頃に、担当者より電話があった。それは返答だった。

担当者は、決断するという勝負に勝った。
私は、決断させるという勝負に勝った。

担当者と私、いつかお互い「あのとき、大勝負をしたね」と、笑いあう時がくると信じる。