お上(国)に関して、無力感を感じた。というのが、今回、残った一つの言葉だ。
「あっせんは、どちらが正しいは判断しません」とあった。「歩みよりが大切です」と言っている。
だが、実際には、最初に話を聞いた「労働者」の言い分がデフォルトになる。
あっせん人は、まずは、それをアンカーとして、基本として、話し合いや“歩みより”が、始まる。
私はてっきり、双方から歩みより、真ん中の合意の一点にくるのだ、と思っていた。
現実は違った。
歩み寄ったのは私だけ。歩み寄らされたのは、私だけ。
もと職員で理事の彼は、まったく歩み寄らない。「労働者の権利」を、主張する。
これまで、いろんな人から「労働省は、労働者の味方ですよ」と言われたが、本当だった。
労働局は、たとえ、労働者がどんなであれ、労働者の味方だ。
あっせん人の弁護士は、私の言い分はまったく聞かず、そして読んでもいない。
何を言っても、何を証明しても、入っていかない。無力感を感じた。
そして、「お上に絶望した」