経営者としての、ある一つの経験を、反芻している。いろんな視点から考察しているというべきか。
TVドラマや映画などでは、用意周到に仕込まれた伏線を、ビデオなどで探したり確認したりすることがある
だが、現実の経験では、重要な伏線は誰が張ったのでもなく、後で本人が、後の成功や逆転や達成にいかすべく、見つけられるかどうかだ。
で。
この半年の、経営者としての私を最も成長させる経験、労働局の「あっせん」を、記憶のビデオを巻き返して、何度も止めて、様々な視点から考察している。
そして。今回は、こんな風な思考実験をした。
現代社会の、零細・中小企業においては、社会的弱者とは雇用者ではなく経営者ではないか。
労働局は、30年、50年前の日本の社会状況や体制を前提として、または大企業を基準にして、労使問題を扱っているのではないか。
現代社会に合わないのではないか。これでは、誰も起業しなくなる。起業しても成功したらバイアウトする、その方が楽だと考える人が増えるだろう。
私のいわゆる「お上に絶望した」経験は、理不尽さと真の公平でないことに対する原因への、思考実験だ。