服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

ギリギリの人材に、悩むのはトップの仕事か

会社のトップ、組織のリーダーである私は、人を見抜くことが仕事ではない。

その人を育てる、成長させる、開かせることが、仕事だ。

そして、その為に、その人を見抜くことが必要になるだけだ。

幸いなことに私は、少しだけ、人を見抜く力がある。人の才能がよく見えるのが私の才能、と言っているくらいだ。

この人の長所は何か、才能の在りかはどこか、どこに配置すればそのより活きるか、場合によってはどこにおけば『生きるか』など、小さな頭で必死に考える。

小さな組織だけに、何十名に一人くらいだけ、どうしても「排除」しなければならない、出ていってもらわなければならない人がいる。悩んだあげく、その基準は決めた。

しかし、小さいといっても約80人、四つの固まりに分布している。

そんな場所に、天才と何とかは紙一重

たとえば。置場所や起用のしかたさえ変えれば生き返る可能性のある人。

たとえば。直属の上司(園長)のその器には入らないが、私のつくったこの組織グループの器では抱える範疇の人。

たとえば。今のその人の人生の波では破綻が出たが、時期が変わったらいつかは波があうだろう人。

つまりは『出ていってもらいたい人』とそのギリギリの弾けすぎる人が、たまに出現する。

こっちが組織として大きくなって抱え込むには、まだ現実的には時間が必要だ。

現時点ではギリギリだが、その人にとっても、私のようにその才能を分かってあげる人に出会うチャンスは、少ない、またはもうないだろう。

などど、もう見えるだけに、考え込む。

そこで、神よ仏よ宇宙よ、私に、その人を救う力、その人をいかす力をください。私の組織を、会社を、その人を抱えることができるほどの大きなものにさせてください、と祈る気分になることがある。