「エベレストよ、聞こえるか。」
エベレストに挑戦しつづけ遭難したマロリー隊。その追悼と称えの晩餐会でのこと。生き残った者が、エベレストにむかって語った言葉。
「お前は一度目は我々を打ち負かした。二度目も我々を打ち負かした。三度目も我々を打ち負かした。」
「しかしエベレストよ、いつの日か我々はおまえを打ち負かすだろう。なぜなら、おまえはこれ以上大きくなることはないが、我々はもっと大きくなることができるからだ」
これほど、人間が成長すること、変わること、大きくなることを、強く語る言葉があるだろうか。
また、これほど、初めてチャレンジした者、誰も成功したものがないものに挑戦する者、草創の頃の人間の、その凄さを表現できる言葉はあるだろうか。
心震える言葉だ。