飛行機から降りて、通常モードに戻したら、こんな風な意味の、メッセージが入っていた。少し前の私の悩みへの、先輩の答えだ。
諦めろ。誰も君を理解してくれない。誰も理解できないのだ。
電車をきれいに内装して良いように走らせている“苦労”をする者には、レールを敷設して電車を造った者の苦労なんて、大したことはないのだ。
出来たばかりの井戸水をどうやって汲み上げるか工夫して、使いやすいように“努力”した人間には、水脈を探して見つけてそして井戸を掘った者の大変さなんて、知りようがないのだ。
立ち上がったばかりの会社を、立派に軌道に乗せたつもりの人からすれば、業を起こした人間の凄まじさなんて、分からないのだ。
諦めろ。分かって貰おうなんて思うな。
君の苦労や大変さや凄まじさなんて、同じ場所にいるも者には、分からない。
君の苦労や大変さや凄まじさなんて、同じことをしたものにしか、分からないのだ。
諦めろ。その方がスッキリする。