服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

「任に耐えきれず辞任」受理を経験して

いろいろあって。どうしてもだめです、と一つの園の園長が辞任した。

辞任を初めて言い出しから1ヶ月後。再度の辞任申し出だった。

この間、自信を無くした彼のために、他園のベテラン園長に頼んで、園長職についてのレクチャーを受ける、などの手筈は進めていた。

その日程が決まる直前だった。

私はこの3年の経験から、申し出が二度めだと受け入れるべきだという認識に至っていたので、致し方なく受け入れた。

今すぐにでも辞めたい、後任が来るのも決まるのも待てない。ということだった。そして、翌日、本当に辞表を書き、即日辞任をした。

私は本人の話を聞いて、つらつら考えて、「任に耐えきれない」だから辞めるって、本当にあるんだな。と分かった。

責任をとって辞めるのではなない。これ以上責任を取りたくない、取れないから辞めるのだ。

もちろん、就任するときは、出来ると思って喜んで、園長になったのだ。しかし今はこれ以上、責任に耐えられない、と。

これまで「任に耐えられない」という言葉を聞いたことが何回かあった。今回、本当に経験した。

園長・施設長が務まる人なんて、実はそんなにいない。やっぱり、大変な職務、責任、仕事なのだ。大きくとも小さくとも。

マネジメント能力とガバナンス能力の、両方が必要な職務なのだ。保育園の園長というのは。