「天の災いにあらず、将の過ちなり」
手元にある、何人もの人が、執筆出版した『孫子の兵法』が、それぞれこの項目をどうか解釈し、どう解説しているか、探してみた。
この項目については、はっきりしている。皆同じだ。
要するに、負けは、リーダー・トップのせいだ、ということだ。
感情に左右されたリーダー云々。それは今の私だ。
事態を長引かせたトップ云々。そう、私だ。
戦略を見誤った経営者云々。まさに、私だ。
年老いて可哀想だからと、良くないことをしても咎めなかった。あと少しで辞める人だからと、それを待った。正しいのはこっちだから、労働局は分かってくれるはずだと甘くみた。
だが、違う。
それは、私の過ちである。力の無さである。知恵の無さである。
リーダーとして愚かなのだ。状況判断が足りなかったのだ。温情と感情をコントロール出来なかったのだ。