私は沖縄と川崎で、あわせて80人超の職員を抱えている。約80人の社員を雇用しているということだ。
時たま、底知れない恐怖を感じるときがある。
給与をきちんと払えるか。ボーナスはどうする。職員の生活を守らなければならない。
誰かが辞めると言っている。あの人を辞めさせて欲しいと誰かが言っている。辞めて出戻ってまた辞めるという人がいる。どちらにしろ、人を手当てしなければならない。
誰かが重い病気にかかっているらしい。誰かの家庭がいま何か大変らしい。誰かが何かあるらしい。どちらにしろ、何か手当てをしなければならない。
誰かが「私を見て」という顔で私を見る。誰かが「私を認めて」という目で、私を見る。誰かが「私は、私は」という態度で、私に向かってくる。
私が万が一の場合、職員の雇用は誰が守ってくれるか。どうやって融資を返すのか。(あ、これは大丈夫。社長保険に入っている(笑))
私が万が一の場合、誰に託したら良いのか。誰だと、やっと作り上げた組織文化を守ってくれるのか。
『どうする家康』ってドラマあるが「どうする代表」だ。
雇用関係でさえ、こうだ。むしろ、どうにかできる。結局は給与を支払う側ともらう側だから、お互い、諦めきれる。
しかし、精神的な関係の組織は、大変だろう。
たとえば家族。養う養われるの関係でもあるが、ほとんど精神的な関係だ。親は一生、その子どもを心のうちに抱え込む。いわゆる切っても切れない縁だ。
そんな切っても切れない縁の人間の集まり、または、人間関係で成り立つ仲良しグループや同じ目標を持つチーム、人間関係で成り立つ組織は、どうすればよいのか。
また、大企業・大会社の社長は、どんなだ。大組織のリーダーは、どうしている。
私のような中小企業法人でも、悩みや思いや迷いは、尽きない。大きな、精神的な繋がりの組織は、そのリーダーは大変だろうなあ。