自分には見える“勝ち筋”があるとして、それを他人に説明するのは、難しい。特に金融機関には。
勘ではなく数字で示せ、と言われるから、一生懸命、数字を並べるて提出するこたとになる。
これは自分では出来ない。少しは出来るが自分の描くものを自分ではできない。
だから、まず夫に、ああだこうだと説明し、数字をつくる、つくらせる。
夫は、私のことを天才だと思ってしまっているから、感心しながら、見事に具現化してくれる。私からすれば、こいつの方が天才だ。
だが、天才が二人揃っても(ということにしよう)金融機関は、必ずや、疑問をていしてくる。
そこで、また説明し、指導してくださいとお願いし、それに答えて、私は数字を直せないから、文章を直す。
すると金融機関は、また、重箱の隅をつつく。完全に安心できるかどうかが、金融機関の最終的な目的地だ。たぶん。
こうして私は、文学者から戦略家になり、戦略家から分析家になり、分析家から、起業家になる。
お。いいことじゃないか。たぶんそうだ。きっとそうだ。そいうことにしよう。