仕事上で「私をあまく見るなっ」と啖呵切るのを、優しい態度と別の言葉でやってみたら、成功した。‥‥の巻。
昨日、あることが勃発した。
終わって電源を入れたら、不穏な着信と、取引先からの納得できないメールがある。
即座に、私の師匠の「要するに喧嘩だろう?」という言葉を思い出す。そう、これは喧嘩だ。
アドレナリンが体内を駆けめぐる。この後の仕事はキャンセル。
的確な選択と、勝つための手を打つには、思考と、冷静な状態と時間が必要だったからだ。
相手側はたぶん、私が何も分からない女社長で、もっとぶん取れると思っていたのだろう。
ごまかすな。ふざけるな。私をあまく見るな。私は母なる優しさ(笑)で、分かっていても、この間、黙っていてあげただけだ。
それなのに、私を甘く見て、終わり際に、もっと獲ろうとして、姑息になっている。この相手の愚かさよ。
仕事は誠実が一番で、私はそれを貫く。相手がそうでない場合も、最後までそれを貫く。相手につられて自分もずるくなったら、いつか会社は滅びる。
不誠実な相手には、終了したあと、二度と取り引きをしないだけだ。これが私が6年の社長業から出した結論だ。
さて。誠実であることと、脅しを使うことは、違う。そして、脅しは優しいほど、効果がある。
また喧嘩でも、相手に逃げ道を用意してあげることも、大事だ。
社長社会は男社会だ。男社会は狼社会だ。狼社会は縦社会だ。
メンツを保ってあげつつ、どっちが上か、分からせてあげた方が、上手くいく。仕事でどっちが上かというと、お金を出す方だ。今回は私だ。
そして、夜。
見かけは遠慮気味の、優しい文面で、メールを打った。考えに考えた末の、短い文章だ。
翌朝、すぐに担当者からLINEとメールが来た。私は返さない。反応してあげない。
そして、お昼過ぎに、社長から、電話があった。
用意した逃げ道を、相手は去っていった。最後に、彼らに誠実な引き方をさせてあげたのが、私の慈悲だ。