代表になって以来、自分は、守る側だと、思っていた。思っていた。
自分が作った法人や保育園、自分が経営・運営する会社、その中にあって、自分は自分以外の者を守る立場にある、と。
雇用を守り、給料を支払い、社会変動という経営環境の変化から職員と会社を守り、……。
この重責は、心臓に悪い(笑)。
だがしかし、気がついた。
代表や社長である自分も、日本という国組織に守られている。
日本の制度のお陰で、法人と保育園を設置できた。制度があるから助成金も貰えた。守られている。
日本の金融制度と金融機関のお陰で、融資を得て、創業できた。守られている。
雇用保険制度があるから、安心して雇用を保証できる。守られている。
法人税と住民税と何とか税と、社会保険料や雇用保険料とか、何とか金とか、なんとか拠出金等で、キツいけど、それで守られているのだ。
そして何より、友人達に守られている。力を尽くしてくれた親友、知恵を授けてくれる友人、情報をくれる知人。悩みを聞いてくれた先輩。
自分は守られていた。今も守られている。守られる私は闘争しているが、守る人は静かに奮闘している。
いま、頭を垂れて、その真実に思い至っている。