服部智恵子の大学設立日記

どうやって大学をつくるか。ゼロからスタート大学設立同時進行日記

「今しか開いていない」ドアに滑り込んだ成功の、大先輩との電話を思い出す今

大学を創るための過程で、新しい別のルートを進めてらなかなか前進しないでいる。

そんな時に、フラッシュバックのように、思い出すことがある。それは。

既に、川崎と沖縄に保育園を設置して、まだ2年目のころ。

一回(一年)中断していた、新保育園設置の内閣府の事業が、再開することが分かった。そして、その時にはまだ発表されてなかったが、たぶんこれが最後だろうと、クリアに想定できた。

私は、あと2園を設置するために、走り出した。客観的に見れば、無謀だったようだ。

しかも、採択の応募と審査で一年、実際の設置まで2年かかる。その間、私が、どんなにフル回転しても、周りには分からない。

ある時、不動産事業をしている先輩事業家が、電話をくれた。この方が、私の事を危惧しているのは、分かっていた。

「急ぎすぎていないか」先輩事業家。

「いいえ。今しかドアは開いていないんです」と私。

1秒もない間。

「そうか」

事業で何度も何種類もの、危機やチャンスを経たであろう方の、即座の理解と承認の、返答であった。

不思議なことに、この短い電話が、その激動の2年を乗り越える、よすがの記憶となった。そして、大成功した。

いま、また、その先輩ならどう言うだろうかと、変化をつけて、自分自身に問いかけてみる。

「慌ててないか」「その選択は間違っていないか」「留まりすぎていないか」