経営者本を読んでいると、必ず、忠告がある。「ちゃんと休みなさい」「上手に休みをとれ」「工夫して、必ず、どこかで休みなさい」
始めのころは、ピンとこなかった。
今は分かる。だって、休みがないのだ。休めないのだ。休日も、夜も朝も、何かしら仕事や用事がある。
他分野との約束は休日をねらう。空いた夜に一度会おう、となる。早朝に資料をまとめよう、となる。日曜日は、あれに目を通しておこう、となる。
電話が来る。平日に来たメールの要請に答えるために、休日に添付を作成して返す。休日をねらっての行事への参加招待や大会などがある。
休みなんかない。夜も昼もない。
しかし、休まなければ、よい判断ができない。ちゃんと休まなければ、何かにつまずく。
休まなければ、よい戦略が練れない。休まなければ、よい未来がつくれない。
だから「ちゃんと」「上手に」とか「工夫して」とか「必ず」とか、先輩たちは書いているんだ。
と、仕事のメールに添付する資料を探しながら、悟った。